2015年11月24日

バレエ音曲「青銅の騎士」

皆さまおばんでございます。さかすいの演奏会情報もだいぶ増えてまいりましたが、本日は1部メインとなるバレエ音楽「青銅の騎士」をご紹介させていただきたいと思います。ご興味あるなしに係らず少しお付き合いいただけると嬉しいです^^

さて、本曲について知っている方はいらっしゃいますでしょうか?1875年にロシアに産まれたレインゴット・グリエールによって作曲された組曲ですが、バレエ音楽「赤いけしの花」と同じく代表作に挙げられる有名な曲です。時代としてはピアノ協奏曲第2番で有名なラフマニノフと同時期の作曲家なんですよ。吹奏楽では大会でよく演奏される本曲ですが、今回は満を持して取り上げさせていただきました。

青銅の騎士像(ピョートル大帝)
バレエ音曲「青銅の騎士」
サンクトペテルブルクに実在しています

なぜ今バレエ組曲?と思われる方も多いのではないかと思います。選曲は毎回頭を抱えることになるのですが、近年さかすいの演奏会にワルツが登場していることはご存知でしょうか?前年の「コッペリア」に始まり、前回の定期では「こうもり」を演奏させていただきましたが、実はこの2曲は会場の反応がよかったんですw荒井先生のダンス&熱血指揮のおかげとも言えますが、バレエ音楽は単調になりがちながら奥が深いんですよ。中でも「青銅の騎士」は緩急が合わさった大変面白い作品ですので、きっと皆様にもお楽しみいただけるのではないかと思います。

元作はプーシキンの長編叙情詩なのですが、物語自体は悲劇と言ってもいい内容になっています。舞台は北のヴェニスとも称されるサンクトペテルブルクですが、沼地を埋め立てて造成した人口都市であるがゆえ、天候が崩れる度に洪水の被害に合っていました。主人公のエフゲニーは、その洪水災害の中で恋人パラーシャを失ってしまいます。最愛の人を失った悲しみは彼を狂気の人に変えていき、青銅製のピョートル大帝の騎馬像に戦いを挑む…という物語です。ロシア建国の父とも言われるピョートル大帝への挑戦は、実際は青銅の騎馬像という無機物ではありながらも、権力者への無言の反抗が感じられるのではないでしょうか。歴史的に見ても大変面白い作品なのではないかと思います。

バレエ音楽「青銅の騎士」
バレエ音曲「青銅の騎士」
(URL:https://www.youtube.com/watch?v=6XlRP-cot_k) ※クリックでサイトに飛びます。

長々と記載させていただきましたが、物語を知った上で聞くことでまた違った楽しみ方ができるのではないかと思います。滑稽でありながらも悲劇的な部分が印象深い作品ですが、ロシア音楽の重厚さとその魅力をぜひ会場でお聞きいただければと思います。演奏会本番の12月6日(日)に希望ホールで皆様のお越しをお待ちしております^^


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Posted by いいんちょ。 at 18:30│Comments(0)さかすい演奏会情報
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